東日本大震災の影響から、三陸沿岸道路と呼ばれる、仙台から八戸まで約360キロを繋ぐ、復興道路が建設されています。
その一部である、気仙沼湾を横断する橋が建設されています。気仙沼湾横断橋は、陸上部と海上部と別れており、陸上部664mと海上部680mとなっています。
海面から橋梁下部までの高さは32mの高さがあり、大きな船の入出港にも対応している横断橋になります。今回、この橋の下に国際信号旗の図をグラフィックシートとして貼付ける設置工事を行いました。
国際信号旗は、国際的に決められた、船同士の交信に使う旗になります。今回掲示した信号旗の図は、以下の様な意味合いがあります。
・UW: 貴船の航海の安全を祈る ・UW3: 貴船の帰港来港を歓迎する
大型橋梁点検車 BT-400を使い、橋の桁下に回り込み、グラフィックシートを貼り込みました。橋梁付近の高30mになると風が強く吹くことが多く、作業は困難を極めました。
点検車のバケットに乗り込む作業者に、風の影響を受けにくくすること、また落下物防止対策のため、木製の枠を組み、防風メッシュを取付け作業を行いました。
強風の日が1日のみで、雨も降らず、天候に恵まれた施工でした。また、安全作業で工事完了ができました。本工事を通して、気仙沼市の復興の促進に繋がればと感じております。加えて、気仙沼港に入出港する船に対し、安全な航海を祈る次第です。