弊社ではこの度、2019年9月27日に、仙台うみの杜水族館様の1階「 広瀬川海のみなもと山・里・川」ゾーンに新しくオープンした新エリア「ちいさなリスのくに」工事において、デザインから製作・施工までを一貫して行わせて頂きました。
「ちいさなリスのくに」は、ニホンリスたちが生活する空間の中に観覧者が入り、間近でリスたちの愛らしい姿をご覧頂ける、東北唯一のウォークスルー型のニホンリスの展示施設となっています。
目指したのは、リスたちが自然の森の中で過ごすようにリラックスし、イキイキと過ごす姿を見せられる空間であること。そして、つい写真を撮りたくなるような、フォトジェニックな空間づくりです。
特に苦労したのは、とても好奇心旺盛なリスたちが、この空間の中でどう動くかというところです。リスの特性を踏まえ、水族館の飼育スタッフの方々と何度も相談させて頂き、不安要素を一つづつ取り除いていきました。
入口部分
リスが外に出てしまわないように入口と出口に風除室を設けています。
外側の扉が閉まってから内側の扉を開けることで、リスが逃げにくい構造にしています。
メイン通路からフラットにつながるインターロッキングの通路
「リスたちのおうち」
柱の露出する面はリスの噛じり防止のため、すべて金網を巻いています。
カラフルな巣箱から顔を出したリスはとっても可愛い!
巣箱の縁はリスがかじっても大丈夫なように無塗装にしています。
「リスたちのレストラン」
アンティークのカップボードをリノベーションしたような「リスたちのレストラン」お行儀よく食事するリスたちの可愛い姿を演出します。
川側エリアの「水浴びコーナー」
メイン通路の頭上を通るトンネルを抜けて水浴びコーナーへいくことができます。暑いのが苦手なリスにとっては大事な場所。
プレス用の内観パースも弊社で制作させて頂きました。
今回は動物が過ごす空間づくりを任せて頂くという、弊社でもとても珍しい案件でした。そのため、全てが勉強でとても貴重な経験をさせて頂きました。
またこの場を借りて、携わって頂いた関係者様各位へ心より御礼申し上げます。